どうも博士課程在学中のHEK293Tです。
理系学生ならば、ほとんどの人が研究室に配属されますよね。
この研究をしたいから大学に入ったんだという人や、やりたいことはもうすでに自覚しているから、研究室選びでは迷わない、という人は自分の信じる道を突き進めばいいと思います。
しかし、実際そういう人ばかりではないですよね。
漫然とどの研究室に行こうかなと考えている人も多いかと思います。
今回は、もうすでに行きたい研究室がある人や漫然と考えてる人にも伝えたいことを書きたいと思います。
皆さんのお役に立てれば幸いです。
研究室選び方(学部・修士卒後に就職を望む人編)
研究室選びにおいて、重要なポイントは、学部・修士修了後に就職を望む人と、博士進学を望む人で異なってきます。
まずはじめに、学部・修士修了後に就職を望む人へのメッセージ ですが…
おそらくほとんどの皆さんが研究室選びで重視する事柄は、
- 研究内容
- 就職に強い
- 先生
の3つではないでしょうか。
理想を言えば、私が、研究室選びで重要であると考えている事柄は、
やはり
やりたい研究ができる研究室に行くこと
です。これに尽きます。
2~3年間し続ける研究ですので、興味がない分野の研究は、ただの苦痛でしかありません。
ですので、やりたい研究ができる研究室に行くことが最重要だと思いますが、
もう一つ重要なファクターがあります。
それは先生とウマが合うかです。
どうしてもですね、研究室では、先生との人間関係が重要になってきます。
ほとんどの場合、気にする必要はないと思いますが、今でも時々、
研究をサボり先生に嫌われてしまった人や、そもそも初めからウマが合わない場合は、あまり指導してもらえない、研究も進まないなどといった弊害が出てている人のことを聞きます。
まあ、双方大人になって上手くやれればいいんですが、人生って何故か上手くやろうとしても、上手くいかないことがありますよね。
もし、あなたがやりたい研究があるが、おそらく確実にその研究室の先生とはウマが合わず、ぶつかると思う人は、その研究室は避けた方が無難かもしれません。
まあ、研究熱心な学生を嫌う先生はいらっしゃらないと思いますが、あまりにもわがままだったり先生の研究方針とは異なることをやってしまうと、ギスギスしてしまうかもしれません。
続いて、就職に強い研究室ですが、そういう研究室は実際に存在します。大企業とコネクションがあり毎年数人就職する人がいる研究室もあります。
しかし、重要なポイントは、就職に強い研究室でも、就職活動がしやすい研究室とは限らないことです。
世の中には、就職活動期間中は研究室を休めるところも存在しますが、あまり就職活動を考慮してくれず、就職活動中にゼミ発表をしなければならない研究室なども存在します。
ですので、たとえ就職に強い研究室でも、実験をし続け、成果を出し続けながら就職活動をしなければならないという事態になる可能性が大いにあるんです。
ただ、就職を有利に進めるために、どんなブラック研究室であろうと、研究室が持つコネクションを使いたいと考えている人は、覚悟を決めで挑んでください。
まあ、自分だけメリットを得ようとしても、人生そんなに甘くないのは皆さん重々承知だと思います。大概が、ギブアンドテイクなので、つまり研究を頑張る方が得策だと思います。
なんだかんだ、なんとかなるものです。
研究室の選びから(博士進学編)
博士へ進学する人にとって重要なのは、言わずもがなですが研究ですよね。
ここで私は、できるならばもう一つのファクターを重要視していただきたい。
それが、どの先生を師事するかです。
博士以降は、徒弟制度の色が強くなってきます。
先生方は、どの先生のもとで教育を受けた弟子なのかを、気にします。
まあそうですよね。どこの馬の骨か分からない人よりも、知ってる先生の学生の方が安心感もありますし、ある程度の教育を受けてきたんだなという判断もできます。
ですので、博士課程に進学を考えている人には、やりたい研究をすることが当たり前ですが、どの先生に師事するかも十分考慮していただきたいと思います。
師事する先生によって、その後の人生が大きく変わると言っても過言でないほど、重要な事柄だと個人的に考えています。
最後に
研究室選びは、今後の人生を左右するイベントでもあります。
やりたい研究に出会えた人は、幸運で、それはそれで良いですが、出会えなかった人は、自分にとって何が最重要なのか(就職なのか研究室生活を快適に過ごすことなのか等)を考えて、慎重に選んでいただくことが良いかと思います。
皆様の、判断の一助になれば幸いです。