どうも研究で四苦八苦しているHEK293Tです。
なんとか、日本学生支援機構から頂いていた奨学金の一部返還免除申請が通りました。
学振に落ちて、お金の工面に苦労する毎日だったので、この朗報には本当に心が救われる思いでした。
やはり、お金の問題は重要で、奨学金は返還免除できるならば免除にしたいものですよね。
そこで、今回は、今後返還免除申請をしようと思っている方々のご参考になればと思い、私が奨学金返還免除申請の時に提出した業績などをご紹介させていただきたいと思います。
奨学金返還免除とは
今回私が申請した返還免除は、
日本学生支援機構の「特に優れた業績による返還免除」
です。
大学ごとに申請者を募り、大学が日本学生支援機構に推薦して免除者が決定します。
修士課程ですと上位1/6、博士課程では上位1/2が選出されるみたいです。
また、返還免除にも2種類あり
- 全額返還免除
- 一部返還免除(半額)
です。
一部返還免除でも、半額免除されるため、選出されれば御の字です。
また、ここで特筆したい点があります。
それは、大学ごとに申請者を募る点です。
したがって、申請者が所属している大学で上位に入ればいいのです。
東大京大などの人々と業績を競う必要はないのです。
逆に、東大などでは論文を学生の時に出している人は沢山のいるため、返還免除の権利を得るためには厳しい戦いを強いられる可能性があります。
さらにもう一つ注意点があります。
それは、選考基準です。
大学ごとに選考基準が異なります。
私が学部の時に所属していた大学では、点数制で、論文を出版すると高得点を得られ、ほぼほぼ全額免除が確定するみたいです。
しかし、終始から私が所属している専攻では、一番ウェイトを占める業績が、修論らしいです。
ですので、修論審査で得た点数が一番重要視されるみたいです。
ですので、「特に優れた業績による返還免除」を申請する際には、大学の選考基準を調査しておくといいと思います。
返還免除申請の時期及び採択通達時期
返還免除申請の時期は、大学や専攻によって異なりますが、大体12月下旬から2月中旬までに申請する必要があると思われます。
私の専攻は1月下旬締め切りで他の専攻より早かったです。
修論審査も1月下旬だったため、修論審査終了日から急いで申請用紙を書き始めました。
また、指導教員の推薦書も必要でしたが、それは12月下旬に指導教員に推薦書の記入を依頼しました。
申請書についてや申請書の書き方は下に提示しております記事に書いてありますのでご一読いただければ幸いです。
採択通知時期は、意外に遅く6月です。
採択が決定されるのが5月31日みたいで、大学によっては6月初旬に結果が分かるみたいですが、私は6月最終週に分かりました。
ですので、半年くらいは悶々する期間が続きます。
もし、申請が通らない場合、全額返還しなければならないので…
申請した業績について
やはり、皆さんが一番知りたいのが、どれくらいの業績があれば選ばれるのか、ということではないでしょうか。
実際、私も返還免除申請をするときどれくらいの業績が必要なのか知りたいと思っていました。
早速ですが、私が「特に優れた業績による返還免除」を申請した業績をご紹介させていただきます。
私が申請した主な業績は
- 修論の成績
- 論文2報(1報は国際誌でファーストオーサー(IFは約5)、もう一方は国内誌でフォースオーサー(IFは0.2))
- 学会賞「優秀発表賞(口頭発表)」
- 4回以上学会参加
です。
この他にも、TAによる大学への貢献や学業成績など、加点にはなり得ないと思いますが、一応業績として申請しました。
個人的には結構学業や研究など頑張り、そして周りの人たちの暖かいご支援の元、得ることができた業績で、個人的には全額返還免除を目指していましたが、全額返還免除にはならず一返還免除となりました。
(全額返還免除の人はやはりすごい業績を持っていたみたいです。)
しかし、免除していただけるだけでもとてもありがたいことです。
ご支援していただきました、日本学生支援機構様には深謝してもしきれないです。
最後に
お金の問題は、いつでも死活問題です。
博士課程ですと、学業に専念したいためアルバイトはTAくらいしかできません。
また、日本の奨学金は基本、貸与型で、いわゆる学生ローンです。
大学院を修了すると借金として人生に重くのしかかります。
また、アカデミックを目指す身としては、奨学金返済は、不安定な身にも関わらず、さらに借金を背負うことになり不安が倍増される原因にもなります。
ゆえに、この「特に優れた業績による返還免除」制度は、本当にありがたい制度です。
また、同時に学業を頑張った人が報われる制度でもあると思われます。
ですので、ダメ元でもいいので、学業を一生懸命頑張った人には、ぜひ申請してみてほしい制度です。
この記事が、皆様のご参考になれば幸いです。