どうも、HEK293Tです。
イタリア旅行の魅力の一つが、ローマやフィレンツェ、ベネチア、ミラノなど都市ごとに雰囲気が異なることです。
ですので、イタリアの各都市を巡るだけで、絶対楽しい旅行になるんです。
しかし、一つ問題が。
それが、移動の問題です。
都市間を巡る旅行をオススメしたいのですが、都市間が結構遠いんですよね。
どの都市間も、鈍行で移動する場合、大体3時間ぐらいかかってしまうんですよね。
そこでイタリア旅行の都市間移動にオススメするのがイタリア高速鉄道「フレッチャロッサとイタロ」です。
今回は、イタロとフレッチャロッサの特徴を徹底比較させていただきます!
フレッチャロッサとイタロとは
フレッチャロッサとイタロはイタリアの高速鉄道ですが、それぞれ運行会社が違います。
その違いとは…
- フレッチャロッサ(Frecciarossa)・・・・旧国鉄で、今は民営化されたトレニタリア(Trenitalia)が運行する高速鉄道
- イタロ(Italo)・・・・フェラーリの元会長などが共同出資して設立した会社であるNuovo Trasporto Viaggiatori(NTV)が運行する高速鉄道
もう少し簡単に説明すると、「イタロやフレッチャロッサ」という名前は日本でいう新幹線の「のぞみ」みたいな列車の種類を表す言葉です。(JR東海のような会社名を表すものではありません。)
日本人からすると不思議な感じですよね。
2つの会社がそれぞれ高速鉄道を運行している…
- 高速鉄道用の線路が2つあるのかな?とか
- イタロとフレッチャロッサで停車する駅が違うのかな?とか
疑問が湧いてきますよね。
実は、イタリアでは、トレニタリアが運行するフレッチャロッサとNTVが運行するイタロは同じ線路を走行しているのです。
ですので、イタロとフレッチャロッサの停車駅も同じです。
では一体イタロとフレッチャロッサは何が違うんでしょうか。
主な違いはこちら
- 料金
- サービス
です。
それでは、この3つの違いについて詳しく見ていきましょう!
比較1:料金
まずはじめに
2019年7月31日の14時代のローマテルミニ駅からミラノセントレ駅までの料金を比較してみましょう。
どちらも所要時間は3時間20分です。
まずはトレニタリアのフレッチャロッサから
縦軸が料金の種類で、基本料金や割引額などが記載されています。横軸がシートの種類でStandardが一番割安なシートで、Executiveがいわゆるグリーン車です。
シートの種類は飛行機に例えるとわかりやすいです。簡単に説明しますと、
- Standard・・・エコノミークラス相当、普通の席
- Premium・・・プレミアムエコノミー相当、エコノミークラスより上等の座席、無料で飲み物が提供される。
- Business・・・ビジネスクラス相当で、無料で飲食が提供される。
- Executive・・・ファーストクラス相当で、無料で飲食が提供される。
最低価格が44.9ユーロで約5000円くらいです。そして、Executiveはなんと割引料金でも154ユーロと約20,000円くらいします。
(ちなみに、基本料金と割引料金の条件の違いですが、割引料金は、払戻し金手数料なしや券種、日時変更の不可など条件がついています。)
続いてイタロについて
イタロも縦が料金の種類で横がシートの種類です。
こちらも座席の種類は、飛行機の座席に例えるとわかりやすいと思います。
- Smart・・・エコノミークラス相当、普通の席
- Comfort・・・プレミアムエコノミー相当、エコノミークラスより上等の座席。
- Prima・・・ビジネスクラス相当で、無料で飲食が提供される。
- Club Executive・・・ファーストクラス相当で、無料で飲食が提供される。
トレニタリアのStandardがイタロのSmartに相当しますが、総じてイタロの方が割安ですね。
最高級シートのClub Executiveでも最低価格が64.9ユーロというかなり格安です。
Smartシートでも最安値が34.9ユーロという割安さ。
素人目に見てもイタロの方が安いんだなということは一目瞭然ですよね。
(乗車時間によっては、イタロもトレニタリアも同等の料金であることもありますが、大体イタロの方が安いイメージです。)
客層は、日本と同様でシートによって異なり、一番格安の座席では盗難などもあるそうなので、旅行で使用する場合は、高くなったとしても上の座席を予約した方がいいと思います。
ですが、高い座席を予約したとしても、日本の新幹線より格安である場合が多いのでかなりお得です!
比較2:サービス
今回は、フレッチャロッサのBusinessとイタロのClub Executiveについて比較させていただきます。
フレッチャロッサのBusiness
フレッチャロッサのBusinessクラスは2号車にあります。
座席の感じは、
かなりゆったりしています。乗ったことはありませんが、恐らく日本の新幹線のグリーン車以上の座席だと思います。乗り心地が最高です。
荷物置き場もちゃんとあります。
そして、Businessでは飲食が提供されます。
それがこちら
飲料、スナック菓子、おしぼりが提供されました。
飲料はオレンジやコーヒー、コーラなどから選択でき、さらに水も追加でもらえました。
イタロのClub Executive
イタロのClub Executiveは1号車にあります。
こちらも無料の飲食が提供されました。
夜に、ミラノからフィレンツェへと向かうイタロに乗ったところ軽食としてサンドイッチと飲み物の提供がありました。
昼に、フィレンチェからミラノに向かうイタロに乗った時には、サンドイッチはなくスナックだけでして、時間帯によって提供されるものが異なるのかもしれません。
また、私は使いませんでしたが、タブレットも備え付けられていて、ネットを使うこともできました。
さらに、イタロでは、Club Exectiveですと専用ラウンジを使用できます。
ラウンジの受付で、印刷した乗車券を見せることで入れます。
中に入りますと
こちらはミラノセントレ駅のラウンジですが、ずらりと椅子が並んでいます。


そして、コーヒーやジュースなどを自由に飲むこともできます。
これは利用するしかありません。
ですので、イタロのClub Exectiveを予約した場合は、是非ともラウンジを使用してみてください。
ラウンジは主要駅にはありますので、探してみてください!
また、今回は、イタロのClub ExectiveとトレニタリアのBusinessを比較しましたが、個人的な印象としては、この二つのクラスは大体同等な感じがします。
となると、トレニタリアのExectiveではどんなサービスが受けられるのか想像できません。恐らく値段に見合った最高のサービスを受けられるのではないでしょうか。
今回、トレニタリアのExecutiveには乗車できませんでしたが、将来機会があれば乗車してみたいです。
以上、イタロとフレッチャロッサの特徴比較についてでした。