どうも、他大学の大学院に進学し、そして専攻まで変えたHEK293T細胞です。
今回は、自分の経験を伝えることで、他大学の大学院に進学したい、そして同時に専攻も変えたいと考えている人が今後進路を決めるための一助となれば幸いだと思い筆をとりました。
他大学の大学院を受験することについて
地方国立大学から旧帝の大学院に進学した場合、皮肉を込めて「ロンダした」と言われることがあります。
皮肉ではないにしても、大学院から進学してきた人を「外部からきた人」や「外からきた人」と言うこともあります。
原因としては、世界では珍しく、日本では、どこの大学院を修了したかではなく、どこの大学を卒業したかが重要視されます。
そのため、「ロンダ」や「外部から」など言われるわけですが、言われた本人は気分がいいものではないのも事実です。
しかし、そんなこときにする必要はありません。
皆目的があって学部とは異なる大学の大学院に進学を決意したことと思います。
名高い大学に進学することで名声を手に入れたい、就職を有利に進めたい、設備が整っている研究室でより研究を突き詰めたいなど、理由はどうであれ、自分の人生です。
自分が納得する人生を歩めばいいと思います。
なぜ他大学の大学院を受験したのか
私は、学部では食品工学を専攻していました。
研究に従事するうちに、研究者になりたいな・アカデミアに進みたいなと思い始めました。
できるなら、生化学や分子生物学的な研究をしたい。
そして、世界に数多ある疾病を根治に繋げる研究に従事したいと思いました。
となると、今の食品工学とは別の専攻に進まなければなりません。
そして、日本でアカデミアに残るためには、修了した大学名や大学で得た人脈なども重要になってきます。
さらに、研究環境やお金の豊富さも考慮しなければなりません。
そうなると、旧帝の大学院に進学して、同時に専攻も変えた方が得策と考え、大学院から専攻を変え、そして学部とは異なる大学の大学院に進学することにしました。
異なる大学の大学院を受験する際の注意点
大学院受験最大の問題は、
「情報不足」
です。
学部受験とは圧倒的なほど受験に関する情報が不足しています。
過去問は簡単に手に入られるが、出題する先生の情報、授業プリントの有無、出題範囲は参考図書からだけなのかそれとも授業プリントからも出題されるのかなどなど
これこそ情報格差です。
大学院から進学する人は、まず情報戦を制さなければなりません。
そのためにも、研究室訪問や相手先の研究室の学生さんと仲良くなることが必須となります。
研究室訪問の方法やその意義はこちらの記事で紹介しております。こちらもご一読いただければ幸いです。
情報を手に入れたならば、あとは勉強するのみ
とにかく頑張って勉強しましょう。
私が専攻を変えた方法
大学院も変え、専攻も同時に変えることは、不可能ではありません。
ですが、容易いとも言えません。
おそらく、専攻を変える場合考えられるパターンは2つ
- 他研究科に変える(この場合は、理学部物理学科から医学研究科など)
- 似たような研究科の専攻に変える。(人文から史学科など)
他研究科に変える場合は、大学院の受験科目がかなり異なるためとても厳しい戦いになると思います。人の何十倍も努力しなければなりません。ですが、私は不可能だとは思いません。
強い意志を持ち、成し遂げようという意志さえあれば、成し遂げることは可能だと思います。
もし、成し遂げられなかったとしても、未知なるものに挑むその勇姿は、他の人の勇気にも繋がり、また自分の自信にも繋がると思います。
私の場合は、
前述した通り、
食品工学専攻→生化学・分子生物学専攻
に変えました。
私は、高校から生物系の科目を選択しているため、生化学・分子生物学も少しはかじっていました。
しかし、大学では、生化学も分子生物学も一般教養程度しか学習しておらず、大学院入試に立ち向かえるほどの知識はありませんでした。
そのため、結構勉強しました。
いきなり、ヴォート生化学など分厚い本を勉強する気になれず、はじめに要点をまとめた読みやすい参考本から勉強をはじめました。詳しくはこちらの記事をご一読ください。
でも、最終的にはヴォート生化学とワトソン分子生物学を勉強しました。
内部生は院試の2ヶ月前くらいから勉強を始めるみたいですが、私は4ヶ月前から勉強をはじめました。(途中に教育実習にも行かなくてはならず、より早めに勉強を開始しました。)
最後に
誰にでも実現したいことがあると思います。
学部から修士課程へ進学するタイミングが専攻を変える絶好のタイミングだと思われます。
ですので、もし今色々考えている方がいましたら、思い切って一歩を踏み出してみてください。
情報収集するだけでもいいです。
もし、行けそうだと思うならば受験に挑戦する価値はあると思います。
他にも、研究室訪問などの記事を書いていますのでそちらもご一読いただければ幸いです。